小屋内部の細かいところはまだ手付かず部分ありますが、室内の手摺柵や塗装も終わったので、前々から気になっていた古いオーディオ機器を小屋に運び込み修理を開始しました。CDプレーヤを除いて70年代の製品で20年以上物置で眠っていたものです。
YAMAHA CA-X1,CT-X1,東芝 AurexのCDプレィヤー、FMチューナーなど、電源を入れるとAurexのチューナー以外は大きなノイズがガリ・・ガリ・・ボッボッ・・・スピーカが吹っ飛びそうです(-_-;)、CDプレーヤーはCDのローディング機構が動かず、CDが挿入できません。
S氏も加わり、修理の”作戦会議”、回路図がないのでネットから似たような資料を探しました。海外サイトで輸出用モデルのサービスマニュアルらしきものがありましたが、同じ回路ではなく、構成や調整方法を参考としました。
回路基板の裏側からライトを当ててパターンを映し出し、部品を見ながら回路を解析し、不良個所を探りました。途中からS氏が小さな基板で電池駆動のアンプ回路を製作してくれ、これをジグとして途中途中の信号を確認しながら修理箇所を探りました。オシロで波形見ているより早い!一目瞭然ならぬ”一聴瞭然”(笑)。(特にチューナ修理時)
修理のため何日かにわたり通電している間にアンプの方は通電当初の大きなノイズはだんだん頻度が下がり発生も右チャンネルだけとなりしばらくお手上げ状態になりました。電流が流れるとトランジスタの状態が変わるのかもしれません。それまでの確認でメインアンプ部分であることは判明していましたので、再度メインアンプ入力の差動回路部の入力であるトランジスタのベースにプローブを引っ掛けたところ、突然ボッボッと大きなノイズが発生するようになりました。物理的に力が加わりトランジスタの不良が再発したか・・・?
差動回路部分のトランジスタ2SA763を2SA1015GRに交換(2個とも交換)さらに左チャンネルの部分も交換しました。また左チャンネルの最終段のコンプリ回路のバイアス調整用の半固定VRでの調整がうまくできず、結局この半固定VRも交換しました。
トーンコントロールとバランスなどのボリュームに若干の”ガリ”がありますがほとんど固定で使用するのでアンプの修理はこれで良しとしました。
FMチューナの方はFMモノ、ステレオ、AM及びキャリブレーション信号などに切り替えてもすべてノイズしか聞こえず、当初FMステレオ復調用ICを疑っていましたが、結局最終段の低周波増幅回路のトランジスタ不良でした。アンプに使用されていた同じメーカーのPNPトランジスタ2SA573で念のため回路に使用している全てのもの(3個)を2SA1015GRに交換しました。
インディケータに使用しているLED2個が不良ですが円筒型のLEDで手持ちがないのでそのうち購入して取り換える予定です。
CDプレーヤは10φくらいの”O”リングを見つけてプーリー部分に取り付けて(ボロボロになったものと交換し)無事動作するようになりました。
今後さらに時間を見つけて真空管アンプの修理とレコードプレーヤ及びダイヤトーンスピーカも修理予定です。