2023年9月30日土曜日

包丁研ぎ 1

 刺身(柳葉)包丁の研ぎ直し請け負いました。刃渡り27cm位のものです。包丁をよく見るとかなり荒い砥石で研いだと思われる跡があり刃線が刃元の方で大きく崩れてくぼんでいます。


刃渡り27cmの柳葉包丁

光を透かして刃線の様子を確認

刃先には”小刃付け”のような感じで角度を付けて、かなりの研ぎ込みがしてあります。刃元付近が大きく研がれてしまったようです。

刃元付近の刃先の様子

ベルトサンダーのような工具があれば、一度大きく研磨して刃線を整えるのが良いのでしょうがそのような技も工具もありません。また刺身包丁なので引き切りが主体となるので刃元側の切り刃の幅が多少狭くなっても問題ないと考えそのまま砥石で修正する事にしました。
かなりの研ぎ込みとなるのですが荒砥石は150番のものしか手持ちがなく、これで刺身包丁をゴシゴシやるのは何となくためらわれ、1000番の中砥石で研ぐことにしました。柔らかい砥石なのですぐに中央がへこむため頻繁に面直しが必要です。

包丁を研ぐのと同じ時間、面直し砥石で”砥石を研ぐ”必要があります(-_-;)

中砥石での修正はやはり無謀でした。二日間(一寸大げさ)研ぎ続けてもまだ刃元やその他の部分に以前の研ぎ跡部分が残っておりカエリがでません(-_-;)。

刃先の様子

刃元 まだ以前の研ぎ跡が残っています

時間切れで次週に持ち越しです。


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