小屋で地元のFM放送ではなくJ-Wave 81.3MHz(東京スカイツリー)を聴取したいと思い受信できるか実験を行いました。デッキに古いコンポとチューナを持ち出し実験開始:
81.3MHzの波長を求めると300/81.3=3.690mとなり半波長では1.845mなので平行電線を利用して「ダイポールアンテナ」を作成し、コンポとチューナで実験しました。コンポは受信機の性能が悪く全く受信できません。すでに半世紀ほど前のものですがAurexのチューナーではアンテナの向きをある程度合わせると一応ステレオ信号として受信できました。ノイズは多く感じられますが・・・・。
デッキでの実験風景
さすがに東京からでは微弱な信号しか受信できないようですが聴取の可能性があるので、これもまた半世紀ほど前の雑誌FM fan(1976 no.12)の記事を参考にして八木アンテナもどきを試作してみることにしました。エレメントはそれぞれ波長に対する短縮率を掛けて長さを算出。取付間隔は同様に1/4波長以下で0.2付近の係数で計算されています。
実験用八木アンテナ寸法図
アンテナ材料として直径10~12㎜付近のアルミパイプを探したのですが近所のホームセンターでは生憎直径9mmものしか入手できず、やむを得ずこれを購入しました。購入したものを”設計図”に従い金ノコで切断。放射器の給電部分はパイプの端にドリルで穴を開け3mmのビス・ナットではんだ付け用の端子を固定しました。ケーブルは5Cタイプの同軸ケーブルを使用。ただ編素線のはんだ付けはハンダが乗らず、実験時はワニ口クリップで仮固定しました。
給電部分の加工
各エレメントの取り付けは手っ取り早く実験ができるので貫板を利用し固定はケーブルクランプを利用(木ネジで固定)。図面は5エレになっていますが、材料の都合で今回の実験は4エレメントまで。
貫板に取付けた4エレの”八木アンテナ”
最初は放射器だけを取り付けた状態で2m弱の高さのアルミ脚立に載せてまず方向を確認。向きは全く受信できない位置を除くとかなりラフです(受信レベルに差はない)。
放射器のみを取り付けた状態
上記の状態でのチューナーの信号メータのレベル
次に反射器を取り付け、位置(間隔)など移動しながら信号レベルを確認。信号レベルが大きく変わるような結果は得られませんでしたが、反射器の取り付けにより明らかにノイズレベルが減少しました(取付位置間隔は測定器などもないので耳での感覚では変化なしでした)。
反射器を取り付けた状態では、FM東京 80MHzもステレオは無理ですが、モノラルでは何とかノイズ交じりで聞こえました。近傍に80.3MHzの局があり混線してしまいます。
放射器の後ろに反射器を取り付けた状態
反射器を取り付けた時のレベル
(ノイズは減少)
次に導波器を取付ながら同様実験を繰り返しました。導波器2エレメントを取り付けた状態では受信信号レベルはわずかに大きくなっていました。若干の感度向上を確認。指向性についてはメータでの確認ではよく分かりませんでした。
4エレ状態での受信信号のメータレベル
このアンテナで受信機のメータは地元のFM放送局2局では2から4付近の信号レベルを示します。やはり東京からの電波のレベルは低いようですがこの状態(1以下)でも一応ノイズのストレスなく聴取できそうなので今後アンテナの設置場所や製作材料を見直してアンテナ設置に取り組みたいと思います。
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