ホームセンターに注文していた消耗部品が届いたので、再度分解しピストンリングとパッキン類の交換に挑戦しました。シリンダーが2個あるタイプなので部品は各々2個必要です。
交換パーツ
ピストンリング ほぼ平です
3回目の分解です(-_-;)。シリンダーヘッド部分を外します。
ピストンリングはピストンロッドと上からの丸いプレートで挟み込まれて取り付けられています。
二本の六角ボルトで固定されている
ピストンリングを取り外すためにプレートのネジを六角レンチで緩めようとしましたが固くてびくともしません。腕の長いレンチに代えて力任せに何とか緩めて、ボルトを見るとネジロックがされているようです。再度無理やりやると六角の頭かレンチをダメにしそうなので
ガスバーナーで少し熱してから作業しました。熱してロックタイトが解ければ楽に取れます。
ネジはロックタイトで緩み防止されいた。
取り外したプレートとピストンリング
プレートを取り外した状態のピストンロッド
組立時に緩み防止が必要と分かりましたので、慌ててホームセンターでロックタイト263、強力タイプを購入。他には滅多に使うことはないので余計な出費か(-_-;)
ピストンリングは初期はほぼ平な形状ですのでシリンダの中に入りません、シリンダの上部にピストンリングを置いて上から取付用のプレートをセットしてネジを回しながらシリンダに入れ込みました。ロックタイトはピストンロッドのネジ穴付近にあらかじめ塗っておきました。
次はパッキン類の交換です。吸気弁、吐出弁が取り付けられている弁シート(プレート)とシリンダの接合部分にはパッキンが取り付けてありますが、このパッキンは柔らかい材質で固定された時に押しつぶされて密着するようです。細いドライバ―の先端で傷つけない様にこすりとりました。
シリンダーの接合部分(丸い溝)。写真下部が吸気弁、右上の丸い穴部分は吐出弁
シリンダーヘッドと弁シート(プレート)部分にもパッキンがあり、これを交換しました。
シリンダーヘッド、パッキン取付用溝
取り外したパッキン
シリンダーは土埃中の細かい石などを噛んだためか場所により縦の筋が見られました。ピストンリングやパッキン類に比べると高価そうだったの今回は注文しませんでした。
消耗品を交換後、組み立てて運転してみました。期待は全く裏切られ、なんと前よりも加圧に時間がかかっています(-_-;)
何か間違ったかと考えあぐねましたが、組み立ては間違いなし・・・・・・。吸引と吐出で何か問題があるのかと思い、シリンダーヘッドを取り外し、弁シート(プレート)を剥き出しにして固定(ネジは長いのでナットをスペーサー代わりにしました)して運転してみると片方の吐出空気がもう片方に比べ弱いことが分かりました。弁シート部分も片方より熱くなっています(-_-;)。吐出弁側は二重構造になっていて吐出時に弁が開きすぎて変形しないように上に振れ止めのプレートがあります。吐出が弱い方をよく見ると、この振れ止め金具の表面にくっきりと下にある弁の形状跡が残っています・・プレートを裏表逆に取り付けていることに気づきました。分解掃除した時の組立ミスでした。
吐出弁の上にある振れ止めプレート
真横からの様子、正しい状態で上に少し傾斜しています
結局、問題は土埃でアウトレットバルブが詰まり正常動作出来なくなっていたのが一番大きな不具合だったようです。最初の清掃作業を間違えていなければ、清掃だけでほぼ回復したものと思われます。授業料を払ったおかげで次のメンテナンス時はバッチリです(笑)。